これからの薬剤師に求められているものは何でしょう?

日々薬剤師の仕事をしている人でもこの問いの明確に応えられる人はほとんどいないかもしれませんね。自分が薬剤師として何ができるのか、何ができないのかをはっきり自覚することが大切ですが、今の時代、これからの時代何が必要とされているのか、時代とともに変化するニーズを敏感に察知しなければいけません。

薬剤師は薬のエキスパート。薬に関する知識が備わっている存在です。それゆえ、薬にどのような効果があり、どのような病気の人に使われているのかをきちんと説明できることは当たり前なわけです。もちろん、誤った情報を提供することがあってはなりません。

薬の知識や、調合、販売だけでなく、栄養のこと、健康面でのこと、病気のこと、生活習慣に関することなどを総括的に相談できるような存在である必要が求められてくる時代だと思います。

薬についてだけでなく、例えば睡眠、食事、運動面のこと等健康面での知識も求められてきています。ジェネラリストとしての役割が求められる時代です。患者さんに対してのみだけでなく、健常者が気軽にアドバイスを受けることが出来るよう環境も求められるでしょうね。

特に高齢社会のいま、在宅医療の面でも看護師や医師だけでなく、薬剤師の役割は大きくなってきています。かかりつけの医師という言葉は多く聞きますが、かかりつけの薬局、かかりつけの薬剤師という言葉はまだまだ浸透していませんよね。専門分野の知識だけでなく、地域医療、在宅医療の重要さが問われている現在、コミュニケーション能力の高さも求められています。